マイナス金利解除(2)

 (歴史を振り返る観点で書いております。)

 2012年に黒田総裁が就任した際に、黒田バズーカーを導入する際にマスコミ系はインフレ懸念を恐れて極めて批判的な内容で批判していました。

 当時私はこの程度のものをバズーカーというのはどうなのか?(金融緩和がとても足りない。)ということを書いておりまして、実際全然足りませんでした。

 当初は2年間でインフレ率2%にするという決意で始まりましたが、(最大の原因は消費税の増税ですが)全くダメで追加的な緩和として、2016年にマイナス金利やイールドカーブコントロールなども導入してももちろん全然足りませんでした。

 2024年になってようやく解除できたわけですが、これは

・ロシアによるウクライナ侵攻によるもの(戦争があるとインフレになる)

・コロナの補助金を世界中でばらまいたことの後遺症(世界中で金をばらまけばインフレになる)

 の影響がかなり大きく、外的要因や一時的な要因によるものでようやく目標インフレ率が達成できたということで、日銀としては本当に何をしているんだろうなぁ・・・・とは思います。

 とはいえ日銀を批判すべきか?というとそうではなく、以前から書いてますが、(常識的な金融政策では)減税をしないとインフレ目標が達成できないと日銀は明確にすべきだとは思うのですが・・・・この日本においては減税というのが一番非常識な政策ということなので無理なんだとは思います。

 何が言いたいのか?というと、国家天下のことを言いたいわけではなく、あくまで一個人が頑張ろうとしている人が報われない世の中にどんどんなっているなぁ。ということです。

不景気が続くと、お金もちがお金持ちであり続ける

⇒貧しい家庭から金持ちになるというサクセスストーリーが描きにくい

⇒特にまじめに働いてお金持ちになるということがより不可能

ということで、日本では成功者になる。というのが非常に厳しい国であり続ける国なんだなぁ。ということです。

 なお、だから成功者になることをあきらめと。ということを言っているわけではありません。金融政策的にはそうなのかもしれませんが、社会的には日本ほど成功者に成りあがれる国はないとも思っています。

 この日本社会を理解したうえで経営をしてほしいと思います。

 

 

 

不自然

 大谷翔平の結婚で盛り上がっていたところに、大谷氏の通訳の水原一平氏が賭博関係の問題が発生しました。

 その報道があってから、わずかな間にコロコロと情報が変わっていてどうなるんだろう?とは思いますが、その辺に不自然さが感じられます。

 スポーツ選手が詐欺師に大金を振り込むというのはよくある話で、ちゃんとした周りの人を選別しないとろくなことにはなりません。

https://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%80%80%E8%A9%90%E6%AC%BA%E8%A2%AB%E5%AE%B3&x=wrt&aq=-1&ai=c61c4f46-6694-4a76-8dd5-f80609f0a121&ts=5320&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa

(これは詐欺被害にあった例ですが)

 まぁ・・・・経理を外部に丸投げしているということは十分に考えられますが、多額の振り込みを知らなかったというのはさすがに無理があると思います。(本人が知らないのに業務に関係のない振り込みをしていれば被害者として訴えるべきです。)

 最終的に大谷氏が水原氏を詐欺などで訴えるのか?はわかりませんが、こういう時にはスポーツ選手であればみんながフォローしてくれるのでいいなぁ。と思います。

 (政治家などであれば、この手の疑いだけで社会的に抹殺されてしまいますねw)

 疑わしきを罰しろ。というわけではないですが、スポーツ選手というだけでさわやかな聖人君主であることを前提にするのも良くはないと思います。

 まぁ、「興行」である以上「偶像」を演じなければならないので多少の不自然が出るのかもしれませんが・・・・選手も大変だなぁ。と思います 

マイナス金利の解除

 マイナス金利が解除されることになりました。

htps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240322/k10014399091000.html

 個人的には今回の日銀の動きは理解はできるが、まだ早い。と評価はしています。

 とはいえ

・日銀にマイナス金利、上場株式の購入などの非常手段を使うほどの状況ではなくなった。

・短期金利はゼロ金利になるということで、これも経済的には最低の金利なのでかなり緩和的な政策が続くこと

・イールドカーブコントロールは撤廃するものの、国債の買い入れという非常手段は続けること

 を考えれば、今の段階で日銀を批判するほどではないかなぁとは思います。

 結局日本において経済の正常化を一番妨げているのは、税金が高すぎるということなのでそこを何とかしてほしいです。(税金が高いと経済が成長できない)

 税金が高すぎるため物価がこれ以上上がらないということで、ゼロ金利の状態が長く続く形になればばそれはそれでありかなぁ。とは思います。

 

あけまして2024

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 今年は元旦から地震があり、翌日には飛行機事故があり・・・・不穏な始まり方をしてしまいましたが、私としては笑って生きるを目標に今年はやっていきたいと思います。

 毎年ありがちなのですが、前年は特に明確な課題が積み残したままになっているところがあったので、有言実行を(自分が)する&(お客に)してもらう。ということを全力で推し進めていきたいです。

 なお、課題が明確で問題解決方法も明確。にもかかわらずできない人は見切りつける厳しさも必要になってきましたし・・・・やらないことも明確にしていきたいです。

 

 もうオリンピックの年なんですね・・・・東京オリンピックって最近あったようなw

ノーベル経済学賞

 事務員の求人をかけることになり、最近の求人状況はどうなんだろう?ということでいろいろ調べていると、今年のノーベル経済学賞に男女の賃金格差を研究した方が受賞されているということを知りました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3

 ちょっと前のノーベル経済学賞は、あまりにもマニアック過ぎてこれって本当に役に立つのか?というモノが多く、社会で実証もできないようなものが多かったのですが、近年のノーベル経済学賞は研究は広く社会で通用するものが受賞するようになったと思います。

 (なお、この論文ではアメリカでの研究なので、男女格差の他に、人種による格差、宗教的な要因による格差、地域による格差もあるの日本に関係するのは男女の格差だけなので、そこについてだけ記載しています。)

 稚拙な私の理解によりざっくり書くと

・男女の賃金格差は昔はあったが実はもうほとんどない(少なくともアメリカでは)

・ただし、平均賃金等で差が出るのは、女性は妊娠・出産・子育ての関係でキャリアを積みにくい(一般的に男は仕事に集中して、女性は家庭と仕事の両立が必要なため)

⇒そこで発生した賃金差が最後まで響いてくる

・家庭と仕事を両立しやすい仕事と、しにくい仕事がある

 ・・・・なんかこれって普通の人が体感で理解しているような気もしますし、ノーベル賞をもらえるような研究なのか?と個人的に思うところはあるけど、まぁ経済学賞自体スウェーデンが無理やり作ったものなのか、私には理解できないだけで、学術的に高度な発見があったのだと思います。

 注目したいのは、家庭と仕事を両立しやすい仕事としにくい仕事がある。というところで、以下のものが重要な要素になるそうです。

・他者との接触

・意思決定の頻度

・時間的拘束(急を要する仕事の有無)

・仕組化された仕事

・長期的人間関係の維持

・競争の程度

 どんな仕事に就いても家庭と仕事を両立できるようにするべきだ。と主張をされる方もいらっしゃるとは思いますが、筆者は男女にかかわらず、家庭と仕事を両立するには、両立できるような職業に就くことをお薦めしている。ということです。

 ちなみに、税理士事務所のスタッフは非常に両立しやすい仕事であると思います。家庭と仕事を両立できる事務所を目指して引き続き頑張っていかねば。と思いました。

 まぁ、いわゆる「フェミニスト」からするとすでに経済格差はない。という論文は許されるものではないでしょうね・・・・

 

銀行

 私の顧問先の飲食業を行っている会社が、今年に入ってコロナも明けたことだし今年1年で3店舗程増やそう。ということになりました。

 さすがにすべてを自己資金だけで補うのは難しいので銀行から金銭を借りよう。というのもあり銀行に行ったのですが、社長から銀行とのやり取りがどうもうまくいかない。ということで私も同伴して銀行に行きましたが、なんか厳しいことを結構言われました。例えば

・直近の決算で債務超過だから貸し出し条件が非常に厳しい

⇒理解はできるが、進行期の試算表では債務超過は解消されているし、コロナ影響をかなり受けた業種なのは理解してほしい

・直近決算でも営業利益が3期連続マイナス

⇒コロナが蔓延していたこの3年で、営業利益プラスの飲食業ってどれだけあるんですかね・・・・ウチは休業補償を加味したら(税引前利益で考えたら)プラスなのですが・・・・進行期の試算表や利益計画では営業利益のプラスになるのは見ないんですね

 実際に話をしてみて、確かに私もこの担当者と話がかみ合わないし動きが悪いし・・・・全く親身にはなってくれず、この担当者でなければ上記のことを言われても理解できますが、この担当者から言われるとホントに腹が立つというのもある中で、担当者を変えられないのはしょうがない。不満を抱えながらも、何とかある程度の形にまでは持って行きました。

 そして最後のほうで「この取引先との契約書を見せてください」という話がでました。

 ただ、相手側の要望で契約書を作ってくれないので口頭でのやりとりをメモ書きしたものしかないし、その経緯と取引実績を提示したのですが、そこからこの担当者は何を言いたいのかが分からず堂々巡りが続きました。

 話をしていくうちにようやくわかったのは、

・この取引に関する契約を本部に説明する必要がある

・契約書がなければ前に進めない

 ということで、前に進めないというのはどういう意味ですか?と聞くと審査をする部署に上げれない。ということで

・契約書がないということで審査部に上げることは可能ですか?

⇒担当者としては審査部から書類が必要といわれている

・ない理由を審査部に伝えて審査部の判断を仰がないのですか?

⇒審査部から書類が必要といわれている

・では今回の融資を断るということですか?と聞くと

⇒そうではない、「前に進められない」ということです。

 ・・・・そこまで問答をして、私がいかに銀行のことが分かっていないのか?に気が付きましたw。 銀行の作法としては融資を断ることはなく、あくまで会社側の不手際があるから担当者が書類を作れないという形で処理をする。ということがようやく理解でき、担当者の不運もあったのかもしれませんが(私の価値基準では)書類しか見ようとしない日本の金融業界はホントに下らない仕事しかしていないのか?がよくわかりました。

 もちろん銀行側が貸したいと思えるような大きい会社であればこの程度の書類がなくても不問に付して貸してはくれるのでしょうが、吹けば飛ぶような小さい会社であればなかなか厳しいことを言ってきます。(弱いものいじめをするところも好きにはなれないw)

 最終的に業者に分割払いを認めてもらうことで凌ぎましたが・・・この程度の些細なことは銀行に言わないほうがいいな。という実体験のお話しでした。

https://www.youtube.com/watch?v=VO6Q-PyOjG8

 銀行ネタで思い出したのは、ノーベル平和賞を取ったグラミン銀行のアニメ(?)です。

 個人的に面白かったのは

・世界銀行は貧困の撲滅を目的としている

⇒では世界銀行の本部をワシントンから貧困国に移してはいかが?そのほうが貧困地域の現状がよくわかるのでは?

⇒・・・・それはできない

 貧困の撲滅を目指している。と偉そうに講釈を垂れる人程、本当の貧困の最前線で戦うことは嫌悪するといういい例ですね。この手の話であればSDGSバッチを付けている人も私は苦手ですw

上記動画は面白くまとまっているので時間のある方にはおすすめです。

 

 

インフレ対策や円安対策

 業界によっては厳しいところもありますが、日本全体としては経済状況はよくなってきています。(悪すぎたところが、普通に戻ってきたということで)

 いま日本経済で主に問題とされるのは、インフレ対策というか円安への対策ですが・・・・この二つにテキメン利くが金利を上げることにはなります。

 しかし金利を上げると経済が冷え込み不況になるという問題が発生します。

 日銀総裁がどう動くのか?というのが焦点でしたが、外野がうるさい中でも適切な引き上げで抑えて頑張っています。(就任当初は不安視されてましたが、今のところ妥当な水準だと思います。)

 また、最近は国債の発行残高が巨額に積みあがっていて返済をどうするのか?という話が出なくなったような気がします。

 自国通貨建ての国債は経済においては少々積みあがったところで些細な問題であるということが国民に知れ渡ってきているのかもしれません。

 現在の日本経済の最大のリスクは、増税メガネというありがたくない蔑称をもらった首相ですかねぇ・・・・侮蔑的な表現で新聞等には出てこないものの、ネット上ではかなり蔓延していて、政府としては問題意識はあるみたいです。

 為政者を必要以上に貶めるのはよくないのですが、民主主義には言論の自由(多少の暴言)や政治的な活動(多少の行動)が必要なのかもしれません。

 例えば昨年であれば、フランスであればガソリン税を値上げする。というと暴動が起きて、政府は値上げの撤回をしたりしています。

 今の日本人は暴動ということは安易にはしませんが、 日頃から政府に批判をぶつけていくことで変わる問題もあるのだなぁ・・・・と思いました。

 まぁ、増税というのは首相がちょっと言われただけで減税に舵を切る程度のどうでもいい問題なのでしょうw

 

論理的な話

 一時期市長と議会の対立でいろいろ議論になっていた、広島県の安芸高田市における市長と記者のやり取りが面白いなぁ・・・・と思って紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=QfNRDlQbzy4&t=1s

 このショートカットは、公式のものなのでお時間のない方は切り抜きサイトなどで見てもらえればいいと思います。

 知らない方向けに少し書いておきますが、この市長はバリバリのエリートでしたが、地元の市長の失脚により政治とは無縁の世界から市長になりましたが・・・・ そうなると地元の議員からすると面白くはないですし、さらに政治改革というか地方議会(議員)とバチバチにやりあって3年程経過しています。

 このような市長が誕生すると、地方議員としてはいままでのような仕事ぶりではとてもやっていけませんし、市長が議会に気を遣うものだという前提が崩されているので、議会全体としては徹底的に市長の反対勢力に徹します。

 日本においては、基本的に二元代表制が取られており、議会は市長のやろうとしていることに対して自己の考えを投票する権利を有しており、それを行使しているだけなので別に違法なわけではありません。(賛成、反対、欠席等の理由を回答する必要もない)

 まぁ、議会での投票行動について問題があればマスコミが議会を批判をすべきなのですが・・・・(地方新聞とはいえ)これが記者のレベルになってしまいます。

 例えば、議員は批判できないが市長は批判できる。(地元の権力者は批判できないが、ポッと出の新人には批判的な記事を書けるというのは理解できます)

 

 「理解できる」とは書いてますが、「共感できる」わけではありません。

 

閑話休題 

 日本人は理解ができる表現を使うときは「同意する」という意味でも使うのが日常ですが、私は好んで使うフレーズとしては、「理解はできるが共感できない」というのがあります。

 「理解」という理論的なものに対応して、「共感」という感情的なものを対比するのは非常に論理的な日本語ではないのですが、

・言っていることは分かるがその意見には賛成できない

 という場合どのような日本語が最適なのか?がいまだにピンとこないのは私の語彙力が不足しているからなのだとは思います。

https://honkinonki.com/convinced-sympathy

 

 話を戻しますが、新聞記者という仕事は本当に難しいと思います。 新聞記者になろうと思えばそれなりの知能が求められるわけですが、自分の知能をフル回転させた記事を書くと新聞を読んでくれる人が理解できなかったり敵を作ることになる。 そうなると、読者のレベルやニーズに合わせた記事を書く必要があるということです。

 日頃から適当な記事を書かないと仕事として成り立たないのですが・・・・それをこの市長にやってしまうとこのように詰められることになるのでしょうw

 私はこの市長は本当によくやるなぁ・・・・とは思います。 これだけ頭が切れるにもかかわらず、全く論理的ではない人とやっていけるのは稀有な才能です。

 私は頭がここまで切れるわけではないですが、非論理的な人と仕事をする才能が「非常に」ないので、こういう仕事は無理です(だから今の職業についているわけですが)

 是非ともこの市長には頑張って頂きたいですが・・・しょうもないことで気になったのは、記者が市長に「あなた」という表現で指したのですが、市長はこれは大変不躾である。と市長がいう場面がありました。

 私の価値基準では「あなた」という表現は不躾だとは思いません。私という表現に対応する表現はあなただと思うからです。(「私とあなた」とか普通に使うようなきがします)

 私の日本語能力が低いのかもしれませんね。。。(表現はホント苦手です)

 これは、一部のネットで知名度のある?一コマです。

 地元の商店街の活動を見た人の結論です。 私の場合妨害する人がいたらすぐにこの気持ちになってしまいます。

インドネシアでの就労者の苦悩

 インドネシアに仕事で行ってきました。 今回は現地の日本人アテンダーと結構話すことができ、インドネシアでの(特に経済の)リアルを結構聞けました。

 (理解はしているつもりだったのですが話を聞いて一番厳しいと思っていたのは)インドネシアでは25歳を過ぎたら何らかの技能がないともはや就職ができないということです。

 理由としては、労働者は腐るほど余っていて同じ雇うなら若い方がいい。というだけです。

 労働力が豊富すぎるがゆえに、買い手市場(企業側が有利)であり雇う側の論理が強くでるのはしょうがないのですが、現実問題として25歳までに自らの職業を確固たるものにしないと、まともな職(あえてこういう表現にしますが)がなくなるというのは結構残酷だなぁとはおもいました。(なお、女性であれば25歳までに養ってくれる人を探す)

 それは労働者側も受け入れていますが、それゆえ各個人が学生の内から就職活動のために能力を高めることなどに必死になる・・・・ということにはならないというのも興味深いところでした。

 具体的には、インドネシアにおける日系企業(例えば大手自動車製造業)の就職活動というのは企業が個人を採用するわけではないということです

 日系企業は、手配士(人夫出し)に○○人集めてほしい、と声をかけて手配士が見繕って企業に送り出す形になります(日系企業は手配士にお金は払わない)

 手配士は労働を希望する人からお金を徴収して(それが手配士の収入)、労働者に仕事を割り振るという形であり、労働者の視点から書くと大手企業の労働者になろうと思ったら最初に手配士にお金を渡すことが必須になるということです

 ちなみに某大手輸送系機械器具製造業においては、人気があるためか年収の半分以上を手配士に払うそうです(しかも1年契約の契約社員としての雇用にすぎない・・・)

 1年後に企業側から更新されなければそこで終わりなので、必死で働くことになります

 よく問題になることとして、日本での海外からの技能実習生は日本に来るのに借金をしている。というのは、日本の文化的にはひどい話だとなりますが、東南アジア諸国ではむしろそれが当たり前ということです。

 私も日本の文化で育ってはいるので東南アジアのやり方が正しいとは思いませんが、人を雇う側の企業としては東南アジア人を使う方がよほど使い勝手がいいのは間違いありません。

 日本においては売り手市場で労働者側が下記の内容を企業に求めており、日本人を採用しようと思えば、こういったことに配慮をしないと採用自体が難しいです。

 昔はインドネシアの就労環境と日本の就労環境は無関係ということが言えたのですが、最近技能実習制度から外国人労働者の受け入れという方向で法制度が変わろうとしています。

https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2023/0629_05.html

 これからは、今まで以上に東南アジア人が日本に来て働くことになります。今までは日本政府は日本人の就労環境を守ろうと奮闘していたのですが、その日本人が働きたい職場でしか働きません。と言っています

 そうなれば昔で言う3K職場に今後は外国人が押し寄せることになります(3Kという言葉でまとめられがちですが、案外誰でもできる仕事ではなく結構専門的な職種もある)

 また、自分の仕事は3Kではないから関係ないや。と思っている人もいるとは思いますが、3K職場だけ外国人労働者を解禁するのではなく、今後は労働市場全体で外国人就労者が解禁されることになるでしょう

 そうなると

日本人

⇒自分がやりたい仕事以外はやらない

⇒(能力にかかわらず)給料は人並みもらいたい

⇒労基に完全準拠でハラスメントがある会社は一切受け付けません

外国人

⇒お金を払ってでも仕事にありつきたい

⇒給料は能力に応じて頂ければいい

⇒命令には従いハラスメントも我慢します

 雇う側としては同じ位の能力であればどちらを雇うでしょうか?

 インドネシアの経済状況は人口の伸び具合がまだまだすごいので経済も伸びていくというのは間違いなさそうですが、今後日本人が働ける場所はなくなっていくんだろうな。と思いました。

 最後に書いておきますが、労働環境について私はインドネシアの考え方が素晴らしい。と思っているわけではなく、日本の方があるべき姿だとは思っています。

 ただ、企業の立場で考えた場合どちらを優先して雇うのか?を考えると、日本人も相当覚悟をもって過ごさなければ、社会からおいていかれることになりますよ。ということが書きたかったので。。。あしからず

 (ちなみにインドネシア人だけの話ではなく、インド人であればインドネシアの5倍以上のもいるので・・・・日本人は危機感をもって生きていかねばならないと簡単に置いて行かれそうです)

危機に瀕する防衛大学校の教育

https://shueisha.online/culture/142994

https://drive.google.com/file/d/16No3obd07-MOxRbwo6MsPuqImAYK_Tfv/view

 というのがネットで上がっていて、なるほどなるほど。確かにその通りです。 とはいえ、筆者は批判していますが、世の中にはそんなに美しい組織しかないのかなぁ?防衛大学校だけの特殊なものかなぁ?とは思います。

 筆者は等松春夫さん。ということで等松という珍しい苗字でわが業界の人なら聞いたことがあるでしょうが、筆者の祖父は、有限責任監査法人トーマツの創始者です。

 まぁ、防衛大学校にも監査法人トーマツにも所属したことのある私に言わせると、防衛大学校も問題だとは思いますが、あなたの祖父が作った組織も(昔と今は知りませんが、私が在職していたころは)大概問題あるとは思っていますがねぇ・・・

 もちろん筆者は監査法人には無関係ですので防衛大学校の問題点にフォーカスを当てるのは当然ですし、私は内容を批判する訳ではありません。(批判はしませんが、この程度が告発なのか? 私が読む限りだからどうした?というレベルだとは思います)

・学校内で詐欺を働いた奴がいて、処分された

・学校内で詐欺を働いた奴がいて、最終的に処分された

⇒こんなの、自衛隊に限らず数が多い組織であれば一定数いる悪い奴だと思いますが・・・・筆者はこんなことがあり得ない「きれいな組織」を知っているみたいなので、ぜひ教えていただきたいですね。(少なくとも監査法人ではないとは思いますが)

・上司の不作為を告発したら密室で50分、威圧的な訊問(調査)をうけた

・問題点を告発したが、書類を突き返された

・突き返された書類を大臣に送ったが無視された

⇒つぶされないだけマシですねw。芸能界と比べるとなんですが、少年に対する性犯罪が公然と行われていてもジャニーズ事務所は国家的に守られてましたし。

⇒私がいた頃は窃盗の疑いでとある学生が警務隊に二週間訊問を受け続けました(詳細は省きますが、その疑われる理由があまりにもしょうもないことにも関わらず)。やはり防衛大学校は役職者には優しく、学生には厳しいです

⇒なお、某要員の幹部学校では組織のあり方について疑問を呈したことで幹部の序列がトップクラスから最下位になったとも聞きます。(今回のはそれに比べればマシ)

・優秀でやる気のある人からやめていく

⇒そりゃそうだ。公務員ですから命令系統は絶対で、軍人にやる気があったら文民統制取れませんね。 優秀すぎるがゆえに政府から嫌われて幕僚長になれなかった人もいますし、一般社会でも優秀すぎて外されるということも普通にあります。

・自衛官の左遷先として防衛大学校の教官がある

⇒そりゃそうだ。むしろ現場で使えない人の閑職としては、防衛大学校の教授がふさわしいし、どこの軍隊でも往々にしてそういうものだとは思います。 (私は厳しい防衛学に当たったことがあり、危うく留年するところだった・・・・奇跡的に試験のヤマが当たって単位が取れたことがあります)

・思想に問題がある教官の授業がある

⇒そもそも自衛官になったら政府に求められる行動をする必要があります(シビリアンコントロールに従うため)、政権によっては極端に左側もしくは右側に沿った行動をとる必要だってあります。

 ですので極端な授業であっても、その授業をサラッと流してうまく単位をとれるようにならないと優秀な官僚にはなれないとは思います。

・家族あての手紙を信書を検閲できるようにしていた

⇒密閉された信書を開封したわけでもあるまいし・・・検閲というのはちょっと無理があるかなぁ。(あくまで疑いですし)

 私が防衛大学校に在籍していた頃に、女子風呂のノゾキという事件があって、その犯人を捜すため全学生(約1800人)全員の10本の指の指紋をすべて取られてましたが・・・(あくまで学生の自主という名目ですが、全員従いました)

 それに比べれば開封された状態で監督者に渡す手紙で憲法違反と思えるのは健全なんですかね(なおノゾキの犯人捜しで指紋を取られましたが、全員指紋不一致で犯人は学生ではないことが無事証明されましたw)。

・教育機関として不十分ではないか?

⇒要するにこれに尽きるわけですが、防衛大学校は教育機関として期待されているのか?とは思います。(私は精神修養の場所だと思っています。)

 そもそも防衛大学校には学生に求められる3本柱として挙げられるものに、「教育・訓練」、「校友会活動」、「学生舎生活」であり、勉強だけすることが許される一般大の学生とは大きく異なります。

 学生が払える労力のうち「教育」に充てられるのは、多く見積もってもせいぜい20%程度に過ぎません。防衛大学校をその20%だけで語っていてもあまり意味がないとは思います。

 総括すると、私もこの筆者と同じく疑問に思う点は多くあり、教育機関として問題を抱えていることには同意できます。 しかし今後自衛官・国家公務員となるのであれば、防衛大学校の4年間についてこの程度の問題が耐えられないのであれば、そこから先の30年以上の勤務は勤まらないとも思っています。

⇒厳しさは防衛大<幹部候補生学校<部隊であること

⇒変な人がいたとしても防衛大学校でほんの一部の関わりしか持たないこと(部隊であればすべてに関わってくる関係になってしまう)

⇒自衛隊の中では防衛大学校はかなりマシなほうで、部隊に行けばもっとひどいことは容易に推察される

 

 また教師(指導者)の質にも言及していますが、教師もいれば反面教師もいることで教育が成り立つものでもあります。 (クソみたいな上司(先輩)がいるからいい上司の良さが分かるものだと思います)

 

https://www.youtube.com/@boudainoyami/videos

 防衛大学校の闇。というシリーズの動画ですが、防衛大学校はホントにこんな感じです。 今回の告発は学生のためにしていただけているのでしょうが、当の防衛大学校の学生はホントに忙しくて、「教育」が不適切だと考える学生はほぼいないでしょう。 また、学生舎生活ではそれ以上の大きい問題が山積しているとは思います。

 今回挙げた告発程度で、防衛大学校ではこんなことになっているんだ!って驚いている人には、ぜひこのyoutubeのシリーズを見てもらったほうがいいですねw

なお、私のお気に入り(?)のフレーズは、防衛大学校のシバきについてで、

・レベルマックスのシバきは追い出し

・追い出しは退校するまでシバき続けられる

・レベルマックスのシバきは内部告発しない限り行われない

ということです。

・・・なんだ。犯罪と内部告発以外は耐えることで乗り切れる防衛大学校は、某監査法人よりはかなりマシなのでは?と思ってしまいました。

 

 追記:自衛隊関係者(在職中の人は公には発言できませんが、過去に防衛大学校に関与していた人)の間では、こんなことはけしからん!と言っている人ばかりですが、あなた方も今回の告発程度のことは元々知ってますよね?とは思います。

(自衛隊の在籍者とほとんど交流のない私ですらもっと深い所を聞いています。例えば保険金詐欺事件で処分された学生には、統計学的に不自然な偏りがあります。もちろん自衛隊としては徹底調査しているので「偶然の産物」なのでしょうが・・・・)

 自分の出身母体だからといって過度に美化するのはやめたほうがいいとは思いますが、卒業したにもかかわらず防衛大学校に暗黒面があると書いている私が間違っているのかもしれませんねw