最初に注意喚起しておきますが、国債のフェイルというとデフォルト(債務不履行)と勘違いされそうですが、デフォルトとは全然違うものです。
6月の日銀の国債買い入れ額が月間で過去最高になっているというニュースが流れていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220707/k10013705831000.html
日銀が国債を買いまくって国債が買えなくて金融緩和できなくて困っているというのがこの3年ほど続いていたのですが、どこにこれだけ市場で流動する国債があったのだろう?・・・・と思っていたら、ニュースでは決して(?)流されないこういう情報もありました。
https://www.boj.or.jp/statistics/set/bffail/index.htm/
これがフェイルで、わかりやすく言うと投資家が空売りした国債を期限までに買戻しができなくて投資家がペナルティを受ける対象になった月間合計額です。
他人の不幸は蜜の味?というわけではないですが、6月でこれなら、7月はどうなのか?という風にも思いちょっと楽しみです。
これだけの金額になるというのは日本人の感覚では、ペナルティの有無にかかわらず市場のルールを破るのはご法度というのが普通の感覚だと思いますが、外国人の感覚では、ペナルティを受ける覚悟があればルールを破ってもよいということなのでしょう。
これだけのフェイルが出ているにも関わらず、マスコミは「日銀は必ず負ける」というキャンペーン(?)を最近までしていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/046e12767b471de58be99351548569f818589cdb
まぁ・・・・ファンドが勝つ(儲ける)という未来はあるかもしれませんが、そうだとしてもそれは日銀が負ける(損をする)ことを意味しませんが、扇動的なタイトルをつけるのもマスコミの仕事なのでしょう。(日銀は儲けるために国債を買っているわけではなく、物価の安定のために買っているのでその目的が違う)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-14/RDGD8UT0G1KW01
私は債券は詳しくないのですが、どうやら「ブルーベイ・アセット・マネジメント」という会社が主導的に国債を売りまくっているようです。
私は日銀や投資家のどちらかに肩入れする訳ではありません、金融市場にはいろいろな参加者がいるべきだと思いますし、国債市場には株式市場のようなインサイダー取引規制などもなくルール無用のバーリトゥードであり、それによって大儲けをすることだって許されるとは思います。
が、お互いのその姿を
という心境で見守っていますw