消費税延期

 消費税の増税が延期になりそうです。
 まぁ景気の状況を見ると当然のことなのですが、前回の延期の時には次は確実に実行するようなことを言っていたこともあり、この当然のことをするのにいろいろ策を弄する必要があったみたいです。

例えば、
前回の延期の際には次は確実に上げると明示しておく必要があった
土壇場になって言わないと、延期はつぶされる可能性があった

 前回の延期は18カ月延期するということだったのですが、どういう秘策があって18カ月の延期で増税できる環境にするのか?というのが個人的にはあったのですが、もちろんそんな秘策はなかったということです。(むしろ海外要因が悪化していったのでそれに釣られて国内景気は悪くなってしまった。)
 首相は本当は上げたくないし経済学的にもそれが正しい。しかしながらそれを言うことができない。小学生にはわからない理屈が大人の世界にはあるようで、首相という職業は僕にはできない職業なのがよくわかります。

 で、今回の延期は2年半ということで、とりあえず次の増税まで3年4カ月あることになるのですが、増税できるほど経済が好転する要素があるか?というのを考えてみたのですが、
現状
・コアCPIがほぼゼロ、コアコアCPIが+0.8%という状況がほぼ1年続いている
(どちらのCPIも+2%が目標)
・日銀が国債買い入れを80兆円に増加して1年7カ月たっている
(増税するのは買い入れがゼロになってからで遅くない)
・マイナス金利
(金利が正常化してからで遅くない)

 3年4カ月後に上の3つが正常化している状況というのはちょっと考えにくいです。やはり現状の金融緩和、財政出動が少なすぎると言わざるを得ません。
 ただ、3年4か月後の約束というのは政治的には全く意味がないとと考えるのがいいのかもしれません(いわゆる空手形)
 首相も次の首相に変わってくるだろうし増税法案なぞなかったことにしませんか?。

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