配慮に欠ける発言

 建設業許可や経営審査(建設業特有の案件)に関して、私は税理士なのでその案件はできません(税理士は「行政書士の資格」は自動付与されていますが、「行政書士の登録」をしていないと業務を行ってはいけない)ということで、行政書士の案件は登録をしていただいている方に依頼をしております。

 建設業関係はどうしても文書作成能力の低い会社が多く、この手の案件でありがちなのは、会社側の準備が十分ではなく本来会社で準備すべき資料を行政書士が会社の人に聞きながら作成するということもよくあります。

 この辺の作業が結構大変で、会社側が準備すべき資料の作成を行政書士が行うことで、なかなかの金額になることも少なくありません。例えば

・本来の申請業務→2日で30万

(ただし、申請業務は行政書士しかできない)

・申請するための資料作り→20日で70万

(資料作りは誰がやってもいい)

 となるのであれば、申請するための資料作りは別に行政書士が手を下す必要はないので他の人に頼んでも別にいいわけです。

 私自身がその資料作りをするつもりはないのですが、私の事務所の従業員が資料作りをやりたい。と言ったらその仕事は譲ってもらってもらおうと思います。という話をしたのですが、よくよく考えてみれば

・行政書士からすると仕事を取られる

・誰でもできる仕事と暗に言っている

・私の意向で依頼先を変えられるという発言だった

 ということで、頑張っても無駄なのかな・・・と思わせてしまった気がします。(そんなことはないのですがそう感じさせてしまったとは思います。)

 また、この発言にはいろいろなことを考えるべき内容を含んでいるとも思いました。

 1.付加価値の低い仕事は外注する。というのは会社運営をする上で当然のことですが、本人が真正面から聞いてしまうと普通のメンタルの人には良くないところもあります。

 別にその資格をバカにしているわけではなく、私がメインでやっている会計、税務、監査だって会社からするとそれは付加価値の低い仕事であり、私はその外注を受けているという認識の元で仕事をしています。

 (私はそう認識して仕事をしていますが、であるので別の何かで付加価値をつけるようにしていますが・・・・普通はそんなことを考えて仕事をしていないですよね)

 2.資格を保有して業務を行っていても、業務の多くはだれが行ってもよいものが多くあり

・誰でもできる業務であれば、何のために勉強したのか?

・資格を取ったのが実は無駄だったのではないか?

ということを考えてしまいがちです。

 普通の感覚では、努力したものが役に立っているという実感が欲しいですよね・・・・

 

 今回のケースはなかなかのボリュームの仕事であることを知らずに私が依頼したため、休日返上で仕事をしていたという話もあり、それであれば単純作業についてはほかの人にやってもらえるようにします。という話をしたかったのですが・・・・それを正確に伝えるには丁寧に説明をしないといけなかった。

 自分の視点で物事を話すと人には理解されないということと、どう伝わっているのか?というのを考えておかないといけないのですが、人の心を読み取るのは難しいですね。

 人の心を動かして、労働意欲を沸かせるのが私の仕事ですが難しいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です