マイナス金利解除(2)

 (歴史を振り返る観点で書いております。)

 2012年に黒田総裁が就任した際に、黒田バズーカーを導入する際にマスコミ系はインフレ懸念を恐れて極めて批判的な内容で批判していました。

 当時私はこの程度のものをバズーカーというのはどうなのか?(金融緩和がとても足りない。)ということを書いておりまして、実際全然足りませんでした。

 当初は2年間でインフレ率2%にするという決意で始まりましたが、(最大の原因は消費税の増税ですが)全くダメで追加的な緩和として、2016年にマイナス金利やイールドカーブコントロールなども導入してももちろん全然足りませんでした。

 2024年になってようやく解除できたわけですが、これは

・ロシアによるウクライナ侵攻によるもの(戦争があるとインフレになる)

・コロナの補助金を世界中でばらまいたことの後遺症(世界中で金をばらまけばインフレになる)

 の影響がかなり大きく、外的要因や一時的な要因によるものでようやく目標インフレ率が達成できたということで、日銀としては本当に何をしているんだろうなぁ・・・・とは思います。

 とはいえ日銀を批判すべきか?というとそうではなく、以前から書いてますが、(常識的な金融政策では)減税をしないとインフレ目標が達成できないと日銀は明確にすべきだとは思うのですが・・・・この日本においては減税というのが一番非常識な政策ということなので無理なんだとは思います。

 何が言いたいのか?というと、国家天下のことを言いたいわけではなく、あくまで一個人が頑張ろうとしている人が報われない世の中にどんどんなっているなぁ。ということです。

不景気が続くと、お金もちがお金持ちであり続ける

⇒貧しい家庭から金持ちになるというサクセスストーリーが描きにくい

⇒特にまじめに働いてお金持ちになるということがより不可能

ということで、日本では成功者になる。というのが非常に厳しい国であり続ける国なんだなぁ。ということです。

 なお、だから成功者になることをあきらめと。ということを言っているわけではありません。金融政策的にはそうなのかもしれませんが、社会的には日本ほど成功者に成りあがれる国はないとも思っています。

 この日本社会を理解したうえで経営をしてほしいと思います。

 

 

 

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