事務員の求人をかけることになり、最近の求人状況はどうなんだろう?ということでいろいろ調べていると、今年のノーベル経済学賞に男女の賃金格差を研究した方が受賞されているということを知りました。
ちょっと前のノーベル経済学賞は、あまりにもマニアック過ぎてこれって本当に役に立つのか?というモノが多く、社会で実証もできないようなものが多かったのですが、近年のノーベル経済学賞は研究は広く社会で通用するものが受賞するようになったと思います。
(なお、この論文ではアメリカでの研究なので、男女格差の他に、人種による格差、宗教的な要因による格差、地域による格差もあるの日本に関係するのは男女の格差だけなので、そこについてだけ記載しています。)
稚拙な私の理解によりざっくり書くと
・男女の賃金格差は昔はあったが実はもうほとんどない(少なくともアメリカでは)
・ただし、平均賃金等で差が出るのは、女性は妊娠・出産・子育ての関係でキャリアを積みにくい(一般的に男は仕事に集中して、女性は家庭と仕事の両立が必要なため)
⇒そこで発生した賃金差が最後まで響いてくる
・家庭と仕事を両立しやすい仕事と、しにくい仕事がある
・・・・なんかこれって普通の人が体感で理解しているような気もしますし、ノーベル賞をもらえるような研究なのか?と個人的に思うところはあるけど、まぁ経済学賞自体スウェーデンが無理やり作ったものなのか、私には理解できないだけで、学術的に高度な発見があったのだと思います。
注目したいのは、家庭と仕事を両立しやすい仕事としにくい仕事がある。というところで、以下のものが重要な要素になるそうです。
・他者との接触
・意思決定の頻度
・時間的拘束(急を要する仕事の有無)
・仕組化された仕事
・長期的人間関係の維持
・競争の程度
どんな仕事に就いても家庭と仕事を両立できるようにするべきだ。と主張をされる方もいらっしゃるとは思いますが、筆者は男女にかかわらず、家庭と仕事を両立するには、両立できるような職業に就くことをお薦めしている。ということです。
ちなみに、税理士事務所のスタッフは非常に両立しやすい仕事であると思います。家庭と仕事を両立できる事務所を目指して引き続き頑張っていかねば。と思いました。
まぁ、いわゆる「フェミニスト」からするとすでに経済格差はない。という論文は許されるものではないでしょうね・・・・