銀行

 私の顧問先の飲食業を行っている会社が、今年に入ってコロナも明けたことだし今年1年で3店舗程増やそう。ということになりました。

 さすがにすべてを自己資金だけで補うのは難しいので銀行から金銭を借りよう。というのもあり銀行に行ったのですが、社長から銀行とのやり取りがどうもうまくいかない。ということで私も同伴して銀行に行きましたが、なんか厳しいことを結構言われました。例えば

・直近の決算で債務超過だから貸し出し条件が非常に厳しい

⇒理解はできるが、進行期の試算表では債務超過は解消されているし、コロナ影響をかなり受けた業種なのは理解してほしい

・直近決算でも営業利益が3期連続マイナス

⇒コロナが蔓延していたこの3年で、営業利益プラスの飲食業ってどれだけあるんですかね・・・・ウチは休業補償を加味したら(税引前利益で考えたら)プラスなのですが・・・・進行期の試算表や利益計画では営業利益のプラスになるのは見ないんですね

 実際に話をしてみて、確かに私もこの担当者と話がかみ合わないし動きが悪いし・・・・全く親身にはなってくれず、この担当者でなければ上記のことを言われても理解できますが、この担当者から言われるとホントに腹が立つというのもある中で、担当者を変えられないのはしょうがない。不満を抱えながらも、何とかある程度の形にまでは持って行きました。

 そして最後のほうで「この取引先との契約書を見せてください」という話がでました。

 ただ、相手側の要望で契約書を作ってくれないので口頭でのやりとりをメモ書きしたものしかないし、その経緯と取引実績を提示したのですが、そこからこの担当者は何を言いたいのかが分からず堂々巡りが続きました。

 話をしていくうちにようやくわかったのは、

・この取引に関する契約を本部に説明する必要がある

・契約書がなければ前に進めない

 ということで、前に進めないというのはどういう意味ですか?と聞くと審査をする部署に上げれない。ということで

・契約書がないということで審査部に上げることは可能ですか?

⇒担当者としては審査部から書類が必要といわれている

・ない理由を審査部に伝えて審査部の判断を仰がないのですか?

⇒審査部から書類が必要といわれている

・では今回の融資を断るということですか?と聞くと

⇒そうではない、「前に進められない」ということです。

 ・・・・そこまで問答をして、私がいかに銀行のことが分かっていないのか?に気が付きましたw。 銀行の作法としては融資を断ることはなく、あくまで会社側の不手際があるから担当者が書類を作れないという形で処理をする。ということがようやく理解でき、担当者の不運もあったのかもしれませんが(私の価値基準では)書類しか見ようとしない日本の金融業界はホントに下らない仕事しかしていないのか?がよくわかりました。

 もちろん銀行側が貸したいと思えるような大きい会社であればこの程度の書類がなくても不問に付して貸してはくれるのでしょうが、吹けば飛ぶような小さい会社であればなかなか厳しいことを言ってきます。(弱いものいじめをするところも好きにはなれないw)

 最終的に業者に分割払いを認めてもらうことで凌ぎましたが・・・この程度の些細なことは銀行に言わないほうがいいな。という実体験のお話しでした。

https://www.youtube.com/watch?v=VO6Q-PyOjG8

 銀行ネタで思い出したのは、ノーベル平和賞を取ったグラミン銀行のアニメ(?)です。

 個人的に面白かったのは

・世界銀行は貧困の撲滅を目的としている

⇒では世界銀行の本部をワシントンから貧困国に移してはいかが?そのほうが貧困地域の現状がよくわかるのでは?

⇒・・・・それはできない

 貧困の撲滅を目指している。と偉そうに講釈を垂れる人程、本当の貧困の最前線で戦うことは嫌悪するといういい例ですね。この手の話であればSDGSバッチを付けている人も私は苦手ですw

上記動画は面白くまとまっているので時間のある方にはおすすめです。

 

 

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