レンガ積み職人

 建設業の社長と職人が足りないことについて話をしていました。
 その時に出された例で、現在の日本においてレンガ積み職人が足りないのか?という話になり、私もレンガ積み職人がどのようなものなのかを「レンガ積み職人」という単語でググると
・イソップ物語の3人のレンガ積み職人
というのが一番最初に出てきます。

レンガ積み職人

 内容を簡単に書くと、3人のレンガ積み職人に対して外部の人が「あなたは何の仕事をしているのですか?」と聞くと
1.レンガを積んでいます
2.レンガの壁を作っています
3.歴史に残る建造物の壁を作っています
という回答をしたのですが、この3人の仕事のモチベーションやいい仕事をする順番は、3>2>1の順ですよ。という話です。
(経営学者のドラッカーがこの例を出したことでも有名です。)

 この3人のレンガ積み職人という話を社長に振った時に、仕事のモチベーションやいい仕事をする順番は
 3>2>1ではなく1>2>3の順
 に決まっているだろ。と社長がいいました。

 その理由としては、
・余計なことを考えず、レンガを積む作業に集中しているのは1である
・そもそも自分が素晴らしい仕事をしている。と言う人間で信頼できる人を見たことがない

 ・・・まぁ確かに。
・職人というのは無駄なことはしゃべらない
・自分に誇りがあれば無駄な言葉は付けない
・営業ならともかく、職人が自分をアピールするのは技術がない証左
ということなのかもしれません。

 私もドラッカーでこの例は知ってはいたのですが、あまり深く考えた事はなかったです。
 社長に言われて私自身我が会計士業界で考えたときに
・私の仕事は「国民経済の健全な発展に寄与すること」(公認会計士法1条の抜粋)
 って答える人とは確かに一緒に仕事はできない気がしましたw。

 男は黙ってサッポロビール。昭和の価値観ですが、職人の世界はこれが求められているのでしょう。

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