至誠天に通じないことは多い

 至誠天に通ずという言葉があります。
至誠天に通ず
 格言になるくらいのいい言葉だとは思いますが、私はある意味嫌いです。
 例えば搾取してやろうと思っている人に対して誠を尽くしても搾取されるだけですし、そういう人とは付き合ってはいけないはずなのですが、この言葉によると、いつか認められる。ということで頑張り続けることになります。
 もちろん搾取され続けられていても、いつかは周囲の人が拾ってくれて大成する。ということもあります。
 しかし搾取する人の周りにはろくな人がいないということもよくある話ですし、搾取してくる人とはいえ最初から裏切るつもりでいるということ自体が至誠とは言えないような気もします。

 先日徴用工の裁判で日本側は負けてしまいました。
徴用工裁判
 私は法律の専門家でもありませんが、これが通ってしまうとなんでもありだなぁ・・・ということでそもそも至誠が天に通じる相手ではなかったということでしょう。

 最近私のお客の都合で一時的に経営を代理している会社があるのですが、あまりにもひどい取引先が多いので取引先をガラッと変えさせてうまくいき始めたところ。
 不特定多数の客が入ってくる店であっても、常連客を積極的に選別することを認める。
ことなどでお金の回りがよくなりつつあったりします。

 人によって態度を変える人。というのは基本的に悪い意味で使うことが多いですが、よくしてくれる人とそれ以外の人で態度が変わるというのは必然なのだとは思います。

 自分がどのように振る舞うことが利益の最大化につながるか?ということを考えるときにゲーム理論というものがあります。
 

 この研究でいくつのノーベル賞が取られたかわからないくらいの奥が深い学問ですが、ゲーム理論の根底にあるのは
「協調」⇒相手に与えて自分も取る
「裏切り」⇒相手の分も自分が取る
であれば、
・最初は協調、2回目以降は前回の相手の使う。
(されたことをし返す。)
(前回相手が協調なら協調、相手が裏切りであれば裏切る)
ということだけです。
トリガー戦略

 結論がトリガー戦略最高!ということであれば、タイトルもトリガー戦略にすればよかった気もしますが、言葉としては格言が好きなのでこのままにしています。


 ドラえもんだってこのくらいは言うわけです。自営業者は恐怖心と戦う必要があるのだとは思います。

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