東京都知事が政治資金でいろいろ問題になっています。
会見を見ていて、こういう言い方で批判をかわそうというのはちょっと参考になります。(まぁ実際にかわせているかは別問題ですが)
一番代表的なのは、「不適切」という表現です。今回の家族旅行や私的に利用した部分については基本的に不適切だが違法ではない。ということで落ち着かせようとしているのが面白いです。
ちなみに不適切だが違法ではない。ということは現実社会ではあります(例えば言い方が適切ではないとか。)。しかし法律的な話については不適切は違法だと私は思います。
法律に直接書いていないことでも法律の趣旨に反していれば認められないものです(例えば、過半数を占めている株主が自分の権利を主張しすぎて、それが権利の乱用と認められればその権利を行使することができない)。
ちなみに不適切で使われるもの
東芝の不適切会計
私も職業柄どうしたらいいのか?という微妙な案件を見たり相談を受けたりすることがあります。そういう時にこの処理は不適切だった。準備する資料として不十分だった。という表現を使うのはちょっとわかるような気がします。
しかし巨額の粉飾とか大統領の職務室で行われた性交渉を、不適切ということで乗り切れるというのはその厚かましさは・・・嫌いではなかったありします。
(本人がそれを主張するのはいいと思うのですが、周りがそれでOKというのが問題だと考えます)
まぁお偉いさんが使う不適切という表現は、間違いだったり違法だったときに使う言葉ということで理解すればいいのかな?と思います。
不適切な関係という表現のほかに危険な関係とかいうのがありますが・・・いろいろ見ていると、この表現を好んで使う世代は40代以上だということがなんとなくわかりました。