学歴と起業

 学歴ネタは荒れる元ですが「起業に学歴が影響しますか?」と聞かれるときがあります。こういう時には「気になるようでしたら学歴がないから社長やってますとくらい言っておけばいいじゃないですか」と言ってみましたが・・・ない人にとっては気になるようです。ちょっと自分の考えをまとめてみたので書いておきます。
 (ちなみに偉そうなこと言っているように見えるかもしれませんが私は本当に気にしてません。そもそも自分の大学も学費がタダだから行っただけですしね。あまりにも気にしないせいか某大学の文系出身者からはよく嫌われます。)

(一般的に考えられる成功率)
中卒、高卒<大卒<有名大学卒、大学院卒
(私が思う成功率)
中卒、高卒>大卒>有名大学卒、大学院卒
 理由はとしていろいろ考えました。

・学歴が高いということでプライドが邪魔をする
 経営者にプライドなど必要ありません。就職では重要な指標にはなりますが、経営者にとってはポイントの一つに過ぎない程度です、但し高学歴の人にとってはそれがすべてという人生を歩んできたため学歴を否定することは自己の人生を否定することになるため難しいのではないか?と思います。プライドが邪魔をして適切な判断が下せないことなどあってはなりません。
但し、経営者は誇りは高く持っていなければなりません。誇りとプライド違いは
・プライドは社会での外面に対して、誇りは自分自身に対してあるもの
・プライドは他人からの評価、誇りは自分自身への評価
・プライドは簡単に傷つく、誇りは簡単には傷つかない
・プライドは外部から傷つけられる、誇りは自分でしか傷つけられない
ということです。
 誇りが高いことが重要なのは目まぐるしく動く経済環境で経営者の心が簡単に揺れてはならないためです。

・高学歴であるが故の勘違い
 高学歴であれば自分の周囲がすごいということを自分がすごいということと錯覚しがちです。また学歴、経歴で作った人間関係も学歴以外の力で作ったものと考えがちです。
 逆に学歴がない人が作った人間関係では学歴で作った人間関係などありえません。
 こうなると学歴が高い人は交友関係を広げる力を持っていない人がどうしても多くなります。

・仕事というのは計画⇒行動⇒結果です。
 学歴が高い人というのは計画に対して比重を置きすぎる為です。学歴が高いというのは計画通りに勉強する能力が高いことは間違いないのですが、経営というのは不測の事態が生じます。高学歴の人はその不測の事態に対して過剰に反応する傾向が強く、言ってしまえば完璧な計画を立てたがる人が多いです。
 経営は行動してみないと分からないことが多く、綿密な計画ではなく変化に対応する力が必要です。(変化に対応する力は大学受験では磨かれません)

・高学歴の人が起業すること自体がすでに高学歴の中では負け組です。
 良くも悪くも東大出て一番優秀な人が行くのは官僚、弁護士などです。本当にトップであれば基本民間企業には流れてきません。また逆に低学歴でも実行できる人が起業するので、
 低学歴でも勉強以外は能力高いVS高学歴だが勉強以外は能力低い
この対決ではどうなるか?ということです。

 最後に。起業で重要なポイントは
・起業について参考にできる人が身近にいるか?ということではないでしょうか?
なかなか普通の学生生活を送っていれば起業について考えることは難しいです
 両親や親戚が会社を経営している
 子供時代にお金持ちの友人がいる
金持ち父さん貧乏父さんの本でもそうでしたが、周りのお金持ちが何を考えているのか?ということを学ぶのは重要です。
(但し、周りが金持ちだと周りに合わせて貧乏人が無理して金を使うリスクが高まります。子供時代であればお小遣いは少ないので浪費する可能性は低いし、表面上の付き合いというのがないので本当の姿が結構見えてきます。)

 もちろん周りにいなくても成功してる人はいるのでしょうが・・・正直少ないと思ってます。そういう人がいたら参考にさせていただきたいです。

起業と学歴
 大卒はスーツ、高卒は作業着。これだけで差別されていると感じるようです。(ちなみに私はスーツをあまり着たくないので自営業やってますがね・・・。そんなにスーツで仕事したいものでしょうか?)

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