日銀

 日銀が総括的な検証をすること言うことで、シルバーウィークのど真ん中で発表されました。
日銀発表資料

 どのような文章が出るのか?というので注目されましたが、
1.買い入れ額ではなくイールドカーブを目標にすることになった
2.買い入れの平均保有年数を撤廃した
3.消費税が悪影響をもたらしたことをわずかにでも記載した
4.物価上昇率2%後も安定的に2%を超えるまでは緩和を続ける
5.物価上昇率2%の達成時期は決めないことにした(これは松本解釈)

 解釈はいろいろあるでしょうが、結局できないものはできないと明確にし、常識的な金融政策をするということを明確にした。ということで、
・嘘が減ったという点についてはプラス
・日銀がやるべき仕事を放棄したことはマイナス
という風に私は解釈しています。

 文章を読んでいると、
 オーバーシュート型コミットメントというのを今回から導入したがそもそもの目標が安定的に2%であるならばあたり前の話のはずなのにそれを強調して使ってみる。
 我が国では(諸外国に比べ)適合的な期待形成が強い。そうであるならば積極的に適合的な期待形成を変える努力をすべきなのだがそこについてはコメントしない。

 こういうのを読むと今回も文系エリートの言い訳能力の高さがまたしても実証されてしまったと解釈すべきなのでしょう。目標達成までは遠い先になりそうですが、オリンピックまでに物価上昇率2%になるといいのですがねぇ・・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です