社会的に正しいこと≠正しいこと

 表題の通りです。今回はイギリスのEU離脱です。国民投票の結果イギリスはEU離脱ということになりそうですが、これについては僅差で決着がついたこともあり、投票調査の結果、
・高所得者層がEUに残りたいのに低所得者層が離脱を推進した
・若者はEUに残りたいのに、老害(年寄)が離脱を推進した
などといわれたりします。

 離脱推進派はEUにいても貿易などのメリットはほとんどなく、移民、出稼ぎによるデメリットが大きいということを主張しており、それに賛同するのは実際に損害を一番被るのが仕事を奪われている低所得者層だったのでは?ということでしょう。(誰でもできるような安い仕事を移民、出稼ぎの人に奪われる)

 このように書くと、低所得者層の無知の大衆がEU離脱という間違った政策を推進した。ということを書きたくなる人が多くなるのでしょうが、私はそのようには思わず本来政治というのは多数を満足させることが求められています。ですので仮にその多数派が低所得者層であればそれを満足させるということなのではないでしょうか?
 (企業であれば同じ仕事であれば安い人を使うのは当然ですが、国の政策としては能力があまり高くない人にも仕事を与えなければならない)

 ですので企業であれば低所得者層に厳しい処遇をとることもありますが、国の政策としては低所得者層に厳しい政策をとりすぎると暴動が起きるということを考えて政策を進めていただきたいと思います。

 ところで今回EU離脱のほとんどすべての原因が移民、出稼ぎなどの人の移動によるものです。しかし移民の制限、排斥を訴える政党は大体極右政党というレッテルで新聞などで報道されるのですが、国民の半分以上が支持する政策を極右政党の政策という表現はそろそろやめにしたほうがいいと思いますが・・・・この辺は徐々に変わりつつあるような気がします。

 グローバリズムや移民の制限するという政策はを主張すると社会的には間違っている政策として叩かれてしまいます。しかしながら移民を制限しないと国の体制が維持できない状況になるのであれば社会的には間違っていても正しい政策ということになります。
 ほかの例で考えれば、現在女性の社会進出を推し進めています。
 ある人が女性の社会進出を推し進めるのが金科玉条の如く正しいとは思いません。ということを言ってしまうとこの程度であっても社会的には叩かれてしまいます。ですので内容が正しいか間違っているか?に関わらず発言することができません。

 発言することが社会的に間違っているため、思っていることが言えない。この空気が蓄積しすぎてそれが爆発したのが今回のイギリスの決断だと思いますしアメリカの某大統領候補が人気なのもそういうことなのではないでしょうか?

正しいこと
進化論なんかもキリスト教圏内では発言できなかったりしますがね・・・・。

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