税制

 とりあえずセンスのない税制についてコメント

 NISAについて
NISA

 なんというかセンスのない税制だなぁ・・・というのが本音です
 たった100万円の投資非課税枠のために証券業界はシステム変更、税務署の対応、NISA口座の開設のために手続、等々どれだけ手間をかければ気が済むのだろうか?

 単純に考えて、100万円の投資の利益が非課税になるというものですが、利益が出る局面ならお得ですが、逆に損失が発生しても税務上損金とできないため、実は結構な確率でNISA口座のほうが不利になります。
 利益が出る人や損失が出る人もいるでしょうが、日本全体の平均の投資利回りを仮に6%と仮定した場合、枠いっぱいの100万円の投資に対して6%の利回りで6万円の利益となります。その利益の20%の税金がお得になるため1万2千円・・・たった1万2千円の優遇税制を獲得するためにどれだけ苦労させれば気が済むのでしょうか?
 ちなみに現在でも株式の譲渡所得が20万円以下であれば申告しなくてもよかったりします。これは税務署の都合(?)で小額のものは申告されても手間なので導入されてます。(つまりもともと20万円の20%の4万円を小額と見ているということです。)

 投資に興味がない人にも投資してほしいという面があるのはわかります。しかし知識がない人を巻き込んで何がしたいのでしょうか?。
 NISAのような小額ではとても生計は立てることはできません。優遇税制を使おうと思えば売買もできません。とりあえず値動きだけを見て小博打の感覚で株価に一喜一憂する人は増えるでしょう。もしかしたら株価チェックをさせていたずらに時間を使わせることが目的なのかもしれません

 優遇税制は税制で世の中のお金の流れを変えて経済を活性化させる場合に使われることがあります。例えば、企業誘致や投資減税などはその典型例です。
 NISAは日本に投資家が少ないので投資をする人を増やそうというものが目的であれば、投資する人を増やすのも悪い手ではないですが、専業で投資をできる環境を作る(1人当たりの投資額を増大させる)方向で考えるべきでしょう。
 つまり私が制度を作るならむしろ投資を本気でやりたい人を後押しする制度を作ります。
 ただし日本の制度を作る人は本気で儲けようとする人は優遇せず、遊び感覚で投資をする人を増やすことが日本のためになると考えているようです。
 nisa

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